2018年07月23日
天才っているんですね。
カズオ・イシグロは天才だと思います。
それを軽々と飛び越える天才がいました。
町田康。
“告白”を読む。
ドラマになった、”パンク侍切られて候”も大作だったけれど、この告白は別格。
何だろう、この圧倒的な筆力と常人離れした発想。
ネタバレするのであまり書きませんが、かのりずっしりとしたボリュームのストーリーを最後の最後、たった一言でまとめてしまう、いや、どうすればラストの熊太郎が自決する際の一言が出てくるのだろう。
読了後しばらく動けず、嫌がる犬をナデナデしたり、ウンコも出ないのに便座に座って考えてみたり、真夜中なのに波情報をチェックしてみたりしてしまった。
とんでもない小説だ…