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2014年05月10日

今月はクラシックを極めるお客様が多いですね。

”おい、トロワグロというレストランのジャンとピエールの料理を再現したまえ、所詮お前の様なドメスティック料理人に作れるかどうかわからんが、仕方ないから食べてやるぞ、むふふふ・・・”という怪しいグルメ秘密結社の皆さんが地下で食事中です。

息子に変わってからは、トロワグロは一気に現代フランス料理になりましたね。
私はちょっと苦手、というか作れません。
ミシェルというのが息子さんなんですが、そのお父さん兄弟の時代、ジャンとピエールはそれはそれは素晴らしいお料理を作られてました。
私もかつてフランスでチョロチョロしていた20年前、なけなしのお金をはたいて食べさせて頂く機会に恵まれましたが、お兄さん譲りの素晴らしいソースが決め手のザ、フランス料理でした。

今日はそんなこんなで、ザリガニのグラタンやら、サーモンのオゼイユ風味やら、リ・ド・ヴォーのコッフルといういまでは誰も知らないような料理を記憶を頼りに作りました。
いや~、良いもんです。
味の記憶とは、五感の中で一番曖昧なのですが、今日ははっきりと再現出来ましたね。
特に、サーモンのオゼイユソースはそのまんまだったと思います。

今月末には、さらにさかのぼって、もっと古いお料理特集があります。
しかも2夜連続。
アレクサンドル・デュメーヌ縛りという、マニアック極まりないラインナップ。
デュメーヌ知ってる人は、相当カルトな人です。
私が産まれるはるか前の料理人ですから、廃版になった文献を頼りに作り込むのですが、これが面白い。
ほほうう。。。昔の人はこれをアレしてたからこうなったのであるな。
へへへぇぇ、アイスクリームマシンや冷凍庫無い時代はこうしておったのであるか。
そんな中で、現代人が食べてもとびきり旨い料理があるんです。
もちろん中には、アホらしくて作る気にもなれないものもあります。

こうした料理をリクエスト頂いて仕事として作らせてもらえるのは幸せな事です。
あ、でも・・・
喰いたいモノあれば、ドンドンリクエスト待ってるぜ!
こちらまでメール頂戴!info@french・・・・・まで、バッチコーイ!!
俺に作れねぇモノは無いぜ!!
クラシック料理、カモ―ン!!

という事では有りません。
こんな事を毎週やってたら、近いうちに廃人になります。
年間6回位が限度です。

次回は、南仏ニースが生んだ厨房のナポレオン、ジャック・マクシマンやります。