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2014年01月18日

美味かったな~

師匠のガレットデロワは最高でした。
なんと、アーモンドを選り分けて、いいものだけをパウダーにし、クレームにして焼き込んでいるとの事。
2種類いただきましたが、フランジパーヌは更に複雑味とアーモンドのパンチを優しく包みこむパティシエールが絶妙なバランス。
アマンドオンリーには、上質なピスタチオもそうですが、鼻から抜ける香りが非常に心地良く、色気すら感じる芳香。
これは凄い。
昔、ベルナシオンで食べたガレットが蘇りました。

いや~、これぞフランス菓子。
うちの店が15区あたりにトリップしたかと思いました。

なにより師匠のフイユタージュの仕上がりは今までの常識を覆すものでした。
粉の風味と油脂のバランスがなんとも言えない。
クロワッサンもそうですが、これはあの人にしか作れないんです。
フランスのパティスリーでも多分簡単にはお目にかかれないでしょう。
職人技というのはこういうことなんだと思います。
味覚というのは五感の中でも一番記憶に残りにくい感覚です。
ですから、私も若い時は吐くほど色々と食べて頭と舌に叩き込んだものです。
それが今の料理作りに生きています。
決して真似できるものではないですが、うちの若い奴らにも是非とも舌の記憶に残してほしい。そんな逸品でした。

師匠、ありがとうございました。
このご恩は次回のお食事の機会に3倍返しさせていただきます。
餓死寸前でお越しください。