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2018年07月08日

原稿を書くために

改めて昔の資料やら影響受けた本などを、引っ張り出してきて再読中。

 

 

例えばこの本。

 

今買うと、文庫本なのに1万円くらいします。

 

名著です。

 

 

この表紙、なんか良いですよね。近所のオバチャンがカフェのテラスでプカプカとタバコ吸いながら二杯目のエスプレッソ飲んで早口で職場の悪口言ってるのが想像つきます。

こういうケ・セラ・セラな感じが好きです。

 

 

 

他にも影響受けた本としてラルース・ガストロノミック、プロスペル・モンタニェ、マダム・サンタンジュ、アンリ・ポール・ペラプラなどなど、ザックリとした作り方しか書いてない、現在のレシピ至上主義とはおよそ相容れない本ばかり。

 

フランス料理とは、レシピではなく、理論とかエスプリの料理なので微に入り細に入り分量出すことにあまり意味は無いと思うんですけどね。

 

 

現在では少しでも仕上がりがちがったりすると、プロ向けの本であっても普通にクレーム来ますが、季節や産地によっての素材の差異や調理機器のギャップなど、およそ数値で測れない、言ってみれば天気みたいな要素もズレることが許されません。

 

日本人が日本で日本人顧客の為につくるフランス料理だからこそ、レシピよりも理論とエスプリが大事だと思いますが、それが本に反映されるかどうかは料理自体よりも私の筆力なんでしょう。

 

温故知新。

先人の言葉をかりつつ、いつの時代にもマッチする本にしたいものです。