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2018年07月08日

個性とは何か

どんな店で、どんな仕事を、どんな風に取り組んできたか、という部分に料理人のスキルは大きく左右されると思います。

 

加えて、どんな本を読んできたか(どんな勉強をコツコツとしたか)という要素もあるような気がする。

 

別に料理人が書いたレシピ本やドヤ顔本じゃなく、小説でもノンフィクションでもビジネス書でも自己啓発本でもエロ本でもいいけれど、社会に出てから出会う本は職業人としての血となり肉となり、その後の職人としての人格形成に大きな影響を与えると思うんですよ。

 

それはお金貯めてどこへ旅に出たか、ということにも通じると思います。

 

 

どんな分野に興味があって、何を深く掘り下げたかどうか、というのは全体通して見た時に個性として出ているような気がしてます。

 

わざわざ本屋に行って少ない給料から吟味して購入した本を読むというのは、例えばNHKのプロフェッショナルやTBSの情熱大陸を見て感化されるような薄っぺらいモチベーションとは違います。

 

時間の経過とともに仕事としての料理自体は自分の理想とする方向性に向かって彫刻のように削り出すような作業となるように思いますが、やはり最初は良し悪しや好き嫌い関係なく筋トレするようにさまざまな本を読んで、幅広く深みのある知的好奇心を持った面白い人は料理も美味しい。

 

 

本を読まない、旅をしない料理人は、また別次元の話。