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2017年08月20日

先発予告その1

 

自然栽培のナス、ズッキーニ、トマトをオーブンで柔らかくなるまで焼き、テリーヌ型に詰めて固めました。

 

簡単に書くとこんな感じですが、苦節10年やっと満足いくものができました。

夏野菜はとにかく水分が多く、火を入れた途端、ビャーっと水が出て野菜自体も柔らかくなってしまいます。

その為、テリーヌにするには水分飛ばすまで焼かないといけないと思いつつ、そこまで焼くとカピカピになって美味しくないのです。

コンソメをセメントがわりに使うのも手ですが、コンソメの肉の味は必要ありません。

野菜をテリーヌに詰めてもビシャビシャなので包丁で切るどころか、型から抜くことさえかままなりません。

では、どうやって固めるのか。

これがなかなか難しいところでした。

昔、パリの某店で食べたのが忘れられなくて、でもどうやって作るのかよくわかりませんでした。

その料理が載ってる本も買いましたが、焼いてテリーヌに詰めて冷やしてから切るだけですよ、という何とも意地悪。

フランスと日本の野菜の違いなのか、一体何なのかよくわからず、作れないまま何年も経ってしまいました。

全く別のカテゴリーの料理書をヌラヌラと眺めていたら、僕ちゃん閃きましたよ!

と、料理の神が降臨。

早速やってみたら上手く出来ました。

味も完璧に思い描いた通りのものができました。

農家さんの夏野菜が終わる頃までやりますが、多分今月中だと思います。

 

派手さはありませんが、こういう料理が好きです。

 

地味な見た目ですが、中日の大豊か立浪くらいの破壊力あります。