2018年03月07日
雪山登山
雪山は上級者向け。
そんな怖いイメージでした。
でも、初心者は続けていればいつか中級者となり、いつかのタイミングで雪山デビューもします。
そのタイミングは、どこの山に登ったらとか、何が出来るようになればとか、別にテストがあるわけでもなく、まずは経験するのみ。
しかし、夏山とは装備もまったく異なり、アイゼン含めると片足1キロにもなるため、スピードも上がりません。
足元は昨日降った雨で雪がシャーベット状になっており、所々雪ノ下が小川になっていて腰まで踏み抜いて足はビショビショです。
クレバスとかって、こういうものなんだろうな。怖い怖い。
これが雪の下に埋まってたりするわけです。
もしくは、脆い氷の上が川になっていたりするわけです。
何とか行者小屋に2時間かけて到着。
おおお、赤岳ちゃんよ。
雲ひとつない快晴で、遥か上に見える頂上は、風が巻いているわけでもなく穏やかな表情。
これならいけそうだ。
ピッケルとアイゼンを装着、昼飯食って靴の中で凍った靴下変えて取り付き口から地蔵尾根を直登します。
地蔵尾根は森林限界過ぎたあたりから傾斜がきつくなり、夏に使う鎖やハシゴは柔らかい雪の遥か下です。
もはや雪の壁。
アイゼンを刺して足場を確保するものの、ピッケルはシャーベット状の雪に沈んでしまい使い物になりません。
足元もバラバラと崩れていきます。
うーん、参ったな。
ソロで登っているので引き揚げてもらう事も出来ません。
4点支持で何とか稜線へ。
おう、北アルプス!
最高だ。
が、しかし太陽が出て表面の雪を溶かしていくのがよくわかります。
このまま縦走して赤岳直下の急登は危険だし無理だなぁ
残念ながらここで帰ろう。
来た道を戻るのですが、これが怖い。
テンションのかかり方が登りよりも大きいため、崩れ方が酷い
滑落の7割が下山時というのは、こういうことかと。
行者小屋まで戻って一安心。
いい経験なりました。
こんなんじゃ、谷川岳は遠いなぁ。