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2019年05月16日

ピジョン・ロワイヤル

週末に某の某の下様がいらっしゃる関係で眠れぬ夜を過ごし、枕を濡らし、胃に穴が開きそうです。

 

某氏は私が出会ったきた職人の中でも別格、クリエイターではなく、アーティストと言える唯一無二の存在。

 

料理人がクリエイターなのか、アーティストなのかは非常に難しく、私自身もそのおしくらまんじゅうの間でプカプカ浮いてきた中途半端な人間ですが、某氏は完全にアーティストです。

 

昨日の話の続き、某氏の作品は無駄が排除され、例えるなら速さを徹底的に突き詰めた自転車のような機能美があります。

一番速い自転車は同時に一番美しい。

 

 

 

そんな天才がわざわざ気合を入れて食事に来るならば、私もタイマン真っ向勝負しなくては失礼にあたります。

依怙贔屓だとか言われても耳に入りません。

これは商売でなく店と客という関係性を超えた池尻アリーナ金網デスマッチ。

外野席から温かく見守って下さい。

 

そんな時こそ、通常では入らない食材を買ってしまうのです。

パリのムーリスとかプラザアテネとかで出される鳩と同じヤツを五羽だけ仕入れました。

某氏にはプランスレニエ三世風をリクエスト頂きましたが、無駄を削ぎ落としたド直球でいかせて下さい。

 

 

なので四羽フリーがおります。

2人前からとしてこのブログの読者限定、先日のロニョンの失敗繰り返したく無いのでメニューにも書きません。

取り置き不可の早い者勝ちということで、今夜から行きます。

美しく料理したいので、ソースも骨炒めるところからやりますので、提供時間はそこそこ掛かります。

それでもいいぜ、っていう鳩マニアのお越しをお待ちしております。