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2013年06月27日

五島長崎国際トライアスロン ラン編

すでに疲労感はとっくにマックスを通りこしています。
そんな状態でも、これから42kmを走らなければいけません。
ここまででちょうど9時間、残りはたっぷり6時間あります。
少し欲が出て、ランを何とか5時間以内にまとめて13時間台でゴールしたくなり、キロ7分で走りだします。
コースは片道7kmの往復コース。
しかし、そこはさすがの長崎、ランにもしっかりアップダウンが用意されていました。
大きく30mの高さまで登る急勾配が片道に2か所、往復コースを3周回しますから、合計で12回もアップダウンを繰り返します。
これが本当に地獄の苦しみ。
最初の7kmはスムーズに走れたんですよ。
折り返して、また坂を登ろうとすると足が上がらないんですね。
歩かないと決めて走り始めましたが、早速登れずに歩いてしまいます。雨も降っています。
寒い、辛い、長い・・・この競技の何が楽しいのかな・・・
そればかり考えてました。
シューズもずぶ濡れで重く、秘密兵器のソックスもびしょ濡れで足裏もふやけてきて繊維が脚に食い込みます。
最初の周回を終えて福江港に戻る頃には、早い選手が続々とゴールしているアナウンスが聞こえてきます。
僕はあと、28kmも走らなければいけないのか・・・・
2kmごとに設置されているエイドステーションも毎回止まってサロンパスを脚にかけて、温かいお茶飲んで、ストレッチして走り出すと言う事を何度も繰り返してなんとか2周目が終了。
抜かれるばかりで誰かを抜いた記憶は有りません。
僕が弱すぎたんです。
28km地点で14km残して、確か残り時間2時間以上有ったと思います。
残り14kmを全部歩いても間に合うな・・・・
二度とこんなことやってたまるか・・・
選手たちは皆、鬼の形相。泣きそうになりながら走ってました。私もですが。
最後の1周14kmです。もう日も落ちて真っ暗です。
後ろにK山部長が迫ってきていることが折り返し地点で判明し、これは負けられないとペースを少しだけあげます。と言っても普段歩く方がよっぽど早いほどの速度でしたが。
エイドでも止まることなく、ひたすら前だけを見て残りの距離を淡々と早歩き。
沿道の皆さんからもお疲れ様!と声をかけられるようになります。
あぁぁ、あと少し、あと少し。
そして苦しめられた坂も最後を超えると真っ暗な先に福江港の明かりが見えます。
あと2km・・・
段々とゴール地点が近づいて、歓声が聞こえます。
去年の初ハーフの時の感動はなぜかありません。
とにかく、やっと終わるという安心感、安堵感だけです。

最後の最後、14時間22分かかってトータル226,2km走りきったゴールです。

続く。