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2016年12月01日

12月12日パタゴニアイベントやります。

12日月曜日

会場は湘南T-SITEです。

http://real.tsite.jp/shonan/event/2016/11/-meets-patagonia-provisions-unbroken-ground.html

FBでは告知させていただきましたが、この度パタゴニアが食品ビジネスを展開するにあたり、その告知のためのイベントを開催します。

アウトドアアパレルのパタゴニアがなぜ食品を?

そんな入り口のところを説明した映画を上映し、その後私がジョイントするに至った経緯、共感した部分などを面白おかしくまじめなトークショー、そしてパタゴニアのオーガニックスープの素を使った料理教室です。

当日はパタゴニアビールの試飲とスープの試食もあります。

トークショーだけの秘密という事でもなんでもないので、共感したところや経緯など。

もともとパタゴニア日本支社長さんと懇意にさせていただいてまして、横浜で水餃子食べたり映画祭に呼んでもらったり、当店に食事に来てくださっていたりとプライベートなお付き合いでした。

環境問題に対して積極的な問題提起とその解決に向けた活動を熱心に行っているパタゴニアが9月から食品を販売スタートしました。

食品の生産現場での環境負荷はほかのどの産業よりも深刻で根深く、そして食べ物は私たちの生活になくてはならないものです。

その食料の生産過程での環境負荷をできる限り減らし、持続可能な産業として見直すべき時に来ているのではないか、というものです。

適正なサイズだけを狙う昔ながらのサーモン漁、土壌の負荷の軽減と大気中の炭素を取り込む多年生の麦を使ったオーガニックビール、植物性だけでできた栄養たっぷりのスープの素などがまず発売されています。

他にも牧草を根こそぎ食い荒らしてしまう牛の放牧ではなく、平原を守る役割を担うバッファローを使ったジャーキーがアメリカでは発売されています。

私たちも前々からオーガニックや無添加をテーマに商品づくりをしてきました。

共通するところは、顧客層の意識を変えることで、食環境が変わっていくということ。

生産者だって、無農薬でやりたいに決まっています。

私の故郷はミカンが特産品ですが、毎月防護服を着た農家さんが大量に農薬を撒いています。

私は農薬浴びながら学校に通ったんです。

それは見た目が良いミカンを作るためです。甘くするために化学肥料をいれます。

うちのオカンが作ったミカンみたいにすっぱくて見た目が悪いと流通に乗りません。

でもね、顧客意識が変わって見た目がどうでも安心安全なもの食べたいというお客さんが増えてくれば状況は変わっていくと思うんですよ。

だってオーガニックのが売れるんなら、農家はそちらをつくるにきまってる。

スーパーだって、オーガニックのほうが売れるとわかればそちらを仕入れますよ。

農家さんは自家用の作物は別の畑で無農薬で作ってるんです。

自分の家族には安全なものを食べさせたいにきまってる。

でも出荷用の作物が売れなければ収入がないんです。

それは仕方ないことです。そりゃそうですよ。

じゃ、どうすりゃいいのか、私たち消費者が変わらなけりゃいけないのです。

農家さんは悪くないですよ。

見た目で買ってる消費者意識を変えて、本質を見極めなくてはいけないんです。

オーガニックであることが必ずしも”おいしさ”や”グルメ”と一致しないこともあります。

ここにこそ、料理の意味があると思うんです。

本を沢山出したいのも、皆さんに家で料理をしてほしいからです。

総菜屋やっているのも、いつもの食卓の手作りのメインに花を添えたいからです。

自分や家族のために料理を作る、そのためには材料を買う、買う野菜はどこでだれがどうやって作ったのかを知ってほしいんです。

何を買うかは選挙と同じ、その毎日の投票が未来を作るんです。

環境問題も食材も同じです。

パタゴニアさんに共感したのは、分野は違えど同じ方向性を感じたからです。

スケールは全く違いますけどね。

私たちはできることをコツコツやっていくだけです。