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2018年10月26日

その男、天才につき

その人との出会いは、アウトロー小説、もしくは自由に飛び回る冒険家のノンフィクション本との衝撃的な出会いに似て、いつまでもその主人公の生き様を追いかけてしまうような、憧れ、嫉妬、尊敬、崇拝、とにかく圧倒的な出来事で、その後の人生をまんまと狂わされました。

無駄なものを徹底的に廃して味を極めた機能美ともいうべきその佇まいは今も私の料理軸として深く深く刻まれています。

完璧とはこういうことか、と。

 

今も私の中で、最も大きな人跡未踏の山のような存在です。

そして誰も登頂することの絶対出来ない山です。

 

Tシェフ、由美さん、9周年誠におめでとうごさいます。

山頂は遥か遠く、見ることすら出来ておりません。