2013年11月26日
そしてお知らせ
今度は真面目な話です。
５年ほど前から北海道で農家さんや自治体と協力して、ある意味本当の豊か過ぎる北海道食材のアピールのお手伝いをさせていただいておりました。
そこには不揃いな野菜や大きすぎる豚、獲れ過ぎた魚介などがありました。
それらを加工する事で商品として消費をしてもらい、生産現場の所得向上を図っていこうと活動していたところ、百貨店さんにお声掛け頂き、3年前に札幌で始めた惣菜店。
うちにいたスタッフを派遣して、まさに北海道の農家さんと二人三脚でやってまいりました。
そんな活動を全国の農家さんとやってみたい、発信したい、という思いから代官山にターブルオギノというお店を作りました。
なるべく日本国内の生産者、とくに農協を介さずに直接取引をし、食べる人のことを一番に考えられたその時々でとれる野菜などを全てお任せで送って頂き、即興でお料理を考えて店頭に並べると言う事をやってきました。もちろん最優先は召し上がるお客様の事を考えたお料理です。
そんな店づくりと活動が面白いと思って下さった方にお声掛けを頂きまして、エキュート品川、東急フードショウにテイクアウト専門のお店をやらせて頂いております。
今回、前々から催事等でお世話になっていた三越伊勢丹グループ様からも同様のお誘いを受けまして、銀座の三越の地下２階にターブルオギノ銀座を明日２７日にオープンさせて頂く運びとなりました。
今回の店舗は渋谷品川とはちょっと異なりまして、売り場の横にキッチンが併設されており、オーブンやレンジ、巨大冷蔵庫等も完備、出来たてのお料理をお持ち帰りいただけるようなスタイルになっています。
コンセプトはそのままに、農家さんから無茶振りとも思える様々な顔ぶれの野菜を目の前にして、美味しいお料理に変身させ、そして出来たてをお持ち帰り頂けるお店となっております。
もちろんこちらには料理人が常駐します。私は池尻固定ですので、なかなか現場にに入れません。
で、今回現場を仕切る役割を与えたのが、最近レストランから姿を消して遂にクビになったのか？！
とも噂されていたにも関わらず、代官山や渋谷などでチョロチョロしていたアイツを配置致します。
そうです、南極２号です。
私は３年ルールという考え方を持っとりまして、将来独立起業考えているスタッフには３年で色々な部署で勉強してもらい、終わればつぎなるステージ（お店や会社）へ行って貰うようにしてました。
オープンから３年やってくれた鎌倉の藤本もそうです。優秀なスタッフはいてほしいですが、それではいつまでたってもお互いに成長できませんから、わざと次を考えさせ、出ていかせるんです。
しかしながら、南極２号はそういうところが見受けられず、このまま私の隣にいても駄目だろうと言うことから、新たに仕事を作り、任せてみる事にしました。
私の食の対する哲学は嫌というほど知り尽くしており、圃場周りもさせて、現場のご苦労も理解させてきたつもりです。
今まで教えてきた料理技術をお客さまと生産者さんの間を繋ぐツールとし、銀座という日本有数の素晴らしい舞台で素晴らしい日本の食材をアピールしてくれることを願っております。
お休みの日に銀座に行かれることがありましたら、覗いて頂けると幸いです。
ヤツのアピールは引き続き、このブログに生の声を書かせて頂こうと思います。
宜しくお願い致します。
荻野伸也
