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2011年06月21日

今回は

テレビの収録が2本ありました。

いずれも北海道ローカルではありますが、余剰食材に関する取り組みを取り上げて下さいました。
例えば、25センチに切りそろえなければいけないアスパラの26センチ以降は全部廃棄です。
まぁ、玉葱の皮みたいなもんですから、無理はないんですがね。
曲がったアスパラも当然企画外となりまして、出荷はできません。
まだまだ北海道でも余剰食材は認知度は低いようです。
別にケチな話だけで、捨てられている食材を使いたいってことじゃないんです。
ただ、今迄の価値観ではイカンのではないかと思うんです。
食材がなければ何もできない私ら料理人が一次産業の生産者さんに対してできることを精一杯できることはないかと考えた時、今迄廃棄や出荷できなかった物をきっちりと美味しいお料理にして世に送り出したいってシンプルなことなんです。
だって、別に痛んでるわけでもないし、きっちりやれば、規格品と何ら変わらんのですから。
料理人ができる、そして料理人にしかできない仕事ってこういうことじゃないかなと。

震災後、食事や作物の根本的なところで多くのことを考えました。炊き出ししかり、自分にできることって何なのかって。
僕ら嗜好品的な要素の強い仕事の人間にできる世の為人の為の仕事って何なのか考えた結果、こういうことなんだと僕は思います。

今後は同じような考え方で東北の作物に取り組んでいける様に頑張りたいと思います。
まずはとにかく北海道をボランティアではなく、きっちりと利益を出して自活できるようにして、モデルケースにし、東北食材に応用していきたいと思います。