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2019年07月02日

柔らかな後悔

イベントで登壇するといつもフワッとした後悔に苛まれます。

 

普通は、

ボクちゃん今日はこんな所でこんな講演してきたしたよ!

いいね!ください!

 

みたいなことなんでしょうけど。

私はいつもそういう気になれません。

 

 

 

朝日新聞の本社講堂で食品ロスとアパレルの廃棄についての講演会に登壇して来ました。

この手のイベントは聞き手が限られるので、そもそも人が来るのだろうか、15人くらいしか参加者居なかったら歌でも歌ってお茶を濁しながら車座になって討論出来ればいいなぁと思ってました。

行ってビックリ。

150人収容の講堂は超満員、募集枠に何倍もの応募があってお断りした方々かなりいるとの事。

なんでもスマホで調べられる現代において、人の話をわざわざ時間作って聞きに来てくれる人がこんなにも多いことに驚きました。

私が一次産業のロスについて色々始めた時は何も情報もなく手探りで始め、目の前にある農家さんの悩みやミスマッチをとりあえずいい方向に向けていくということしかできませんでした。

話の成り行き上、どうしても特定の企業や団体を批判、もしくは槍玉に挙げ、ズレた消費者意識に対して正義を叫んで悪を生み出してしまうのですが、人の批判を出来るほどに私は偉い人間でもなく、全てを完璧やっている会社でもありません。

わたしには皆さんの前で講釈垂れる資格など無い。

と、いつもドヨーンとした気持ちになります。

 

 

食べ物の仕事を20年もやってて、ずっと原因側にいた自分はこの20年で少しでも解決の一部になれているのだろうか。

40歳になり、人生の終わりが見え隠れし始める年齢になりつつも、まだ何も出来て無いという事に絶望すらします。