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2021年10月02日

オレンジページ

イケメンシェフのお料理コーナー。

 

 

ではなく、浅田真央ちゃんの連載に先生として登場してます。

 

 

浅田真央ちゃんがいろんな料理を習いますよ的な連載で、今月来月はフランス料理です。

今回はキッシュロレーヌ。

今月後半号は牛肉のステーキ。

来月前半号はパテ。

来月後半号はサラダニソワーズです。

 

いつのまにか、私は人に料理を教えられるような立場になってきました。

教えるというのは意外に難しく、自分の肌感覚で覚えて体系化したことを一旦言語化数値化してから他人の肌感覚に落とし込むという事です。

 

レシピというのはそうした料理の肌感覚を数値と言語に落とし込んだものですが、そもそも料理とは言葉や数字ではなく映像、しかも五感を伴う映像です。

これは最新の映画館でも流石に再現不可能、他人に匂いと味という極めて主観的でプライベートな要素が添加された映像を追体験させるという、考えてみれば非常に高度で人間的な作業です。

私の作るキッシュは私だけのものであり、私だけが知ってるキッシュを私の作り方で他の人に作ってもらうために、私の脳内キッシュを言葉と数字と作業によって伝えるという事です。

 

ウチのスタッフに教えるときはレシピらしきものはほとんどなく、例えば煮込みなら、この肉を旨そうになるまで焼いた後,テカっとするまで炒めた野菜とヒタヒタの水分量でトロっとするまで煮込んだら液体と肉を分けてから煮汁をグッとくるまで煮詰めてバターで軽さと味を膨らませたら完成ね、

焼き物ならば、赤身が火傷しないように脂をしっかり焼きながら脂をかけてバリアして、赤ちゃんを風呂に入れるような感じでゆっくり優しくロゼな、という横から聞いたらバカの会話にしか聞こえません。

 

ポイントポイントで一緒に確認しますが,その度に香りと味わいを一緒に修正しながら最終的な仕上がりまで持っていきます。

 

しかし、これはある程度経験を積み、そばで仕事してきたいわばプロ同士のやりとりで、これが一般の方となると根本的に考え方を変えないと、いい加減なテキトー野郎と言われても仕方ありません。

 

なので、本当に料理を作れるようになりたい場合は、面倒で時間もコストもかかりますが,やはり料理教室でも講師からマンツーで教わるのが1番です。

 

ということで、鼻の下を伸ばしながら真央ちゃんとお料理教室してきました。

 

今月来月、合計4号分は私が担当しますので、銀行とか美容院とかコメダ珈琲とかに行ったら読んでください。