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2019年08月11日

全裸監督から思うこと

とんでもないドラマが配信されてます。

40歳以上の皆さんには確実に刺さるドラマです。

ビニ本を峠の自販機で買って消しゴムで黒塗り部分を擦り、avをターミネーターとバックトゥザフューチャーの間に挟んでレンタルし、浅目にするとモザイクが透けると本気で思い、冷蔵庫で冷やすと画質が向上すると信じ、先輩方から回ってくる”裏”に密かに悶絶した後、黒木香の登場でお茶の間がひっくり返った世代です。

 

そんな黒木香を見出した村西監督の自伝的作品を山田孝之が表現します。

 

前科7犯、借金50億のエロの中のエロ村西とおる、ナイスエロです、ナイスですよ山田孝之!

 

 

最近のテレビ番組は窮屈で退屈な極み、

アンパンマンのアンパンチすらも暴力的だと糾弾され、タバコ吸うシーンもだめ、濡れ場なんて以ての外、そのうち殺人事件のドラマも廃止になるやも。

外に出ても表現の自由は気に入らないと言う理由だけで辞めさせられるという本当に不自由だった事が証明され、

長いものに巻かれる事に対して、いいね!を連発し片方の意見だけを褒めそやす気持ち悪いジョージオーウェル的全体主義国家の日本においては、

もはや表現の自由は国内に居場所はなくなり、アメリカ系の配信サービスでしか自由な表現方法がなくなりつつあるドラマ制作。

もはや、日本のドラマ制作ではしがらみが多過ぎてやりたい事が出来なくなった、とはご本人の談。

 

これはそうした行き場のないフラストレーションの爆発であり、日本のメディアに対する強烈なアンチテーゼなのです。

翻っていつの時代も男の性欲という本能的欲求は昔から覆い隠され、蓋をして無かったことにされながらも、水面下では形を変えながらも無くなることは今後もありません。

世界中の軍隊が戦時下ではその性欲を発散する事でしか人が人を殺す事を是とする異常な心理状態を維持することが出来なかった。

この異常な状態こそが戦争の悲惨さではないのか。

慰安婦像を展示する事がけしからん、というロジックは被害者の部分だけを肯定し、真珠湾攻撃、捕虜への人体実験や各地での殺戮行為などありとあらゆる加害者である事を完全に置き去りにします。

原爆や終戦の日だけを戦争の記憶として刻み込むだけで本当に良いのだろうか?

ヒトラーが組閣した日、アウシュビッツを解放した日などを戦争の記念日とし、自分たちの過ちをしっかりと見つめて反省し、忘れないように刻み込むドイツ人。

 

直視しなければいけない事にモザイクをかけ、知らねばならない忘れてはならない事にボカシを入れて被害者感情ばかりを訴えて来た結果、正しいことを正しいと言えない薄気味悪さが美しい国、日本を支配しています。

 

そんなブロイラー化した国民が自らの力で地鶏となる時、エロも含む表現の自由は絶対に担保されるべきだと思います。