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2020年04月29日

オヌヌメ映画

皆さま。パソコンやスマホに向かう時間が多くなっているのではないでしょうか?

 

ゴールデンウィークとは、映画業界が名付けた映画のための宣伝文句なんですね。

なので、コロナでやることねぇから映画を観るというハマり方は間違ってないのです。

しかし、映画館はやってない。

ならばネットで観るしかないでしょう。

 

たまには私のオヌヌメ映画を観てみて下さい。

 

 

フードインク。

コレ相当ヤラれますね。

今夜の晩ご飯の時に絶対に意識して食べることになるでしょう。

遺伝子組み換え、農薬、除草剤など皮を被って表に出てこない食の安全性を揺るがす問題をズルっとムイちゃいました、みたいな映画です。

知らぬが仏、という言葉がしっかり来る映画ですね。

 

 

はい、マニアック極まりないインドのシーク教徒の食事風景だけを淡々と魅せるだけの映画、というより映像です。

昔、いのちの食べ方、という映画がありましたが、これも同じくBGMなし、字幕なし、セリフ無し、ナレーションなし。

 

本当に淡々と毎日シーク教徒に出される10万食の無料食堂の様子を流すだけの映像ですが、それが逆に迫力あります。

無償の労働こそに価値があり、無償労働で徳を積む事で天国に行けるという教義に沿って土を耕す人、芋を集める人、玉ねぎを切る人、炒めて味付けする人、食器を洗う人、食堂を掃除する人、それぞれが嫌そうな顔もせず、当たり前のこととして行っています。

本当にみんな強くて優しい目をしてるんですよね。

毎日10万人分の食事を作るんです。食材は全て寄付、働く人たちは全てボランティア。

食と祈りが見事に融合した奇跡的な宗教観に圧倒されます。

 

 

昔、本を買って一気読みしてしまい、それ以来フェアトレードのコーヒーしか買わなくなりました。当たり前ですが、ウチの店のコーヒーもオーガニック・フェアトレードです。

スタバにも基本的にいきませんし、コンビニコーヒーも飲みません。

そんな単細胞な私ですが、改めて映像で見るとインパクトが凄い。

たまたま勝ち逃げしているだけの先進国に生まれた私にアンフェアトレードな生産地の苦しみは理解できない、という贅沢な偽善に対してできる事は適正と思しきお金を払おうとする事しかないという現実、というか言い訳。

そもそも、フェアトレードっていう概念自体がおかしいんです。どこからどう見てもアンフェアな取引がなくなればフェアトレードなんて事を考えなくても済むんです。

与えられた文明に毒されて、知らなくても良いとされてきた物事をそのままスルーしてきたこと自体が私たちの罪なのでしょう。

衣食足りてる私たちは礼節を知ってるのでしょうか。

 

 

 

 

こんな時だからこそ、普段とは違う毛色の映画も良いですよ。

全部Amazonで観られます。