2019年09月12日
射撃試験
大井射撃場にて射撃の諸々でした。
これが最後の試験となります。
それにしても、人生初の射撃です。
まあ、普通の人は鉄砲撃ったことは無いでしょう。
山の中にある射撃場に行き、車を降りた瞬間に度肝をぬかれます。
物凄い轟音、あたり一帯に漂う火薬の匂い。
こんなにデカイ音がするんですね。
かすかに、来てはいけないところに来てしまったという、意味不明な感覚に襲われました。
まずは座学を小1時間ほどやり、銃の分解と結合、細かい取り扱いや弾の勉強。
いよいよ実際に撃ってみます。
1ラウンドで25発。
山をくり抜いた射場で、クレー射撃をいきなりやります。
オレンジ色に見えるのは粉々になったクレー。
クレーとはフリスビーみたいに飛んでいくお皿ですね。
順番回ってきたら、ハーイ、と声をかけると地下から向こう側に飛んでいきます。
ゴルフの打ちっ放しみたいな打席も一発づつ横にズレていくのがルールなので微妙に角度や方向が変わり、クレーの飛び方もあっちこっちと変わります。
これを狙って撃つのです。
結構難しい。
練習ではほとんど当らず。
おいおい、ヤバイだろ。
それにしても迫力が半端ない。
音も耳栓しないとおかしくなります。
射撃の反動がメチャンコ大きく、お陰で右肩には大きなアザが出来、右頬も軽く腫れてます。
そして、とにかくなんだかよくわかりませんが、心の底から怖いのです。
銃を撃つという単純なことが恐ろしい。全く楽しくない。どちらかというと非常に不快です。
この感覚は何だろう。
呆然としていると、次のラウンドはいきなり試験です。
試験は25発中、3発当たれば合格。
やはり本番に強いボクちゃん、25発中、17発命中。
普通、こんなに当たらないようですが、全く嬉しくもなく、楽しくも無い。
ラウンジに偶然、岩城某一さんが練習にいらしてて話しかけられ、しばし談笑。
完全にカタギに見えません。
某一さんはストレス発散に来るのだとか。
クレー射撃の一体何がストレス発散になるのだろう。
もや〜っとした不快な感情しか私には残っていません。
慣れれば楽しくなるのだろうか。
慣れるって、一体何に慣れるのだろう。
慣れたく無い気もする。
いつもビビっている方がいいような気がするし、私は引き金引く事に喜びは見出せない。
多分、私は射撃行為が目的なのではなく、生き物である獣を殺すという事のために射撃をし、
その目的に対して圧倒的な暴力を手に入れようとしている事に後ろめたいような、
恥ずかしいような気がしているのではないか。
私の意識には既に鹿やイノシシが想像上の射程に入っていて、それらを殺すことが更にリアルになったのです。
私は生き物、もっと言えば哺乳類を殺して食べるというシンプルな事に対して物凄くビビっているのです。