2019年08月04日
賄いに命を懸けて
出たとこ勝負、毎日予定不調和なのが私のお客さん向けのクリエイティブなフランス料理だとすれば、賄いは狙った味わいを狙い通りに着地させる予定調和料理、言うならばプロレス的料理が賄いです。
賄い料理は名前のある料理でなければならず、観衆がウエスタンラリアットやギロチンチョークスリーパー、コブラツイストという必殺技に期待と希望とカタルシスを得るのと同様に、ピッツアならばピッツェリアクオリティのピッツァでなければカタルシスは得られない。
先日のお煎餅ピッツァから立ち直る事が出来ないので、今日は軌道修正の意味合いから私が作る事にしました。
この辺で若い奴らをバックドロップかパイルドライバーでマットに沈め、延髄ドロップキックで首の骨ヘシ折るくらいの格の違いを見せつけておいないと、お客さんに出すわけではないプロレス料理はガチンコではないプロレスだから、所詮プロットの決まったショーでしょ、という事でプロレスをナメられては困る。
決まった手順、決められた技、期待される味にプロレス的に予定通り着地。
ランチ始まる前に粉と水をこねて一次発酵。
そしてランチ終えたあたりで空手チョップよろしく分割成形。
現在二次発酵中。
お品書きは
オイルサーディンと九条ネギチーズ
マルゲリータ
鮎の塩辛と万願寺とうがらしモッツァレラ
あたりか。
世の中に、これ以上面白い事があるなら教えて欲しい。
料理は本当に楽し過ぎる。