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2019年01月29日

王道

子牛のブランケット。

 

小説で例えるなら、

山崎豊子の沈まぬ太陽みたいな料理です。

 

エスコフィエ的にはブランケットには煮詰めた肉の出汁が最後にアクセントとして必要どよ、との事でしたので煮詰めたフォンドボーを添えて肉味を強化してます。

 

 

仔牛のブランケット

フランス料理を勉強し始めた人間が最初にハマるきっかけになる料理ってのがいくつか存在します。

 

どの辺がパズルのピースみたいにピタッとはまるのかはわかりませんが、だいたい若い奴に好きなフランス料理何?って聞くとある程度絞られます。

 

そのうちの一つが仔牛のブランケット。

白ワインと野菜でコトコト子牛の肉を煮込んでクリームを入れて仕上げたものです。

日本風に言う所のホワイトシチューですね。

シチューとは名ばかり、実際に食べてみるとシチューとは全く違うということはお分かり頂けると思いますけどね。

 

フランスのビストロのランチの定番ですんで、フランス人も大好きなんでしょう。

 

国境も国籍も超えて旨いとされ、昔から変わらずに食べ続けられている料理の本質って、一体なんなのでしょうね。

 

そもそもそんなつまらない定義などないのが良い料理というものなのかもしれません。

 

 

輸入肉ではなく、北海道の芽室の子牛のバラ肉でいきます。

 

今日から。