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2018年11月06日

八ヶ岳買い出し旅行

いて、本来の目的は両家両親と行く信州の紅葉と蕎麦の旅でした。

 

70歳超えた両親が楽しそうにしているのはこちらも嬉しくなります。

 

さらに輪をかけて錯乱状態に近いハイテンションだったのがうちのガキ。

大好きなジジイとババアが2セット付きの家族旅行なもんで、盆と正月とクリスマスが一緒に来たかのように発狂寸前。

 

無駄に騒ぎすぎて、帰りの車では5時過ぎから電池切れでこのままオーバーナイト決定。

まあ、静かで良いですわ。

 

 

今回、私の目的は他にもあり、まずは先日からスモーク&ドライにかけていたイノシシの生ハムが完成。

これはヤバイ。

破壊力半端ないっす。

 

いいですねー。

黒い。

70℃で6時間。

生ではないですが、生とロゼのあいだ。

 

八ヶ岳の洋ナシ、ルレクチェと一緒に。

他、美味そうなルッコラ、長門牧場のモッツァレラ、ルバーブなどを大人買い。

明日から勝手に八ヶ岳フェアーやってますんで、都合合えば是非。

 

 

そして、実家のある富士見町の猟友会の腕利きハンターさんに会ってきました。

小さな集落ですが、年間200頭も捕獲するとの事。

ほとんどは犬の餌か友達に配るかって所みたいです。

今後は獲れたよ連絡もらって、私が車でピックアップしにいきます。

 

今朝も一頭バラしたところで、ロースとモモをくれました。

明日出しますね。

 

 

そうこうしているうちに、南伊豆白浜の柑橘農家さんでハンターの知人からも連絡あり、こちらは鹿だけでなくイノシシもだそうで、週末には五頭も獲れるんだそうです。

 

加工品にしたり、ドックフードにしたりですが、とてもではないけれど使い切らないみたいです。

加工品は試行錯誤されてるようで、わたしも何かお手伝い出来ればと思います。

早速、明後日伊豆白浜まで行ってきます。

そのタイミングで罠を仕掛けてくれるそうなので。

 

 

 

 

 

地方で獲れる山の肉は害獣であると同時にオーガニックな肉でもあり、もちろん育てる為の餌も必要ない。個体差はあるけれど、それぞれに合ったやり方で加工すればいいでしょう。

ただ、地方に山の肉を食べる需要は沢山ありません。

材料たくさんあるけどお客さんがいないわけです。

東京は人口が多いので、今はまだマニアックな好みとしても、相対的に鹿やイノシシ好きな人は地方よりも多いです。

ほんとは渋谷でイノシシ出たら良いんですけど、そりゃYahoo!ニュースものです。

都市には材料がない。

 

ならば、獲りに行くしかない。

あっちでは余ってますけど、こっちでは足りないんです。

私達の食べ物は地方が生産してくれてます。

 

 

そして、加工のノウハウも地方には少ない。

加工しても食べる人がいないから技術が育たないです。

 

 

 

この辺が何事もミスマッチだなあ、と昔から言い続けてますが、ボヤいてるだけじゃ何も変わらないので、とりあえず自分で動いてみます。

いつも最初は私が全部自分でやってみて、少しづつ仕組みに変えていくって感じです。

 

まずはハンターさんの所に車で取りに行ってバラして料理して。

そのうち私が鉄砲持って山入って肉を獲る。

その中で見えてくるものや得られるものは時間をかけてわざわざやる価値があると思います。

単純に宅急便で送ってもらってお金払うのとは絶対に違う。

宅急便はそのうちやればいい。

便利過ぎると大事なものが見えなくなっている事に気がつきました。大事なものが見えてない料理は薄っぺらい。

 

 

地方と都市を料理で繋ぐ。

そこにあるストーリーをしっかりと語る。

 

まずは私が他人事だった狩猟や加工を自分ごとにしなくては。