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2018年05月23日

阿弥陀岳

行ってきましたよ!

 

いやー、噂通りヤバイ山でした。

今回、トライアスロン的な練習も含めてザックに15キロの水も積んで足腰に負荷かけました。

お陰様で今朝は久しぶりの猛烈な筋肉痛です。

 

 

美濃戸からいつも通り行者小屋の南沢コース。

結構頑張って90分で到着。

速攻で中岳コルに直登。

が、しかしですよ、みてください、この激坂&アイスバーンの雪渓。

アイゼン持って行かなかったら、またここで敗退でした。

 

コルまでずっとこの調子で、ピッケル忘れたのを後悔しました。

荷物が重かったので、重心がどうしても背中になり、非常に不安定でした。

 

 

阿弥陀岳の取り付き。

 

ザレ場の急登の上にデカイ垂直の岩が乗ってる感じ。

おー、これはヤバいですねー。

 

ハシゴ、鎖、四点支持でなんとか山頂に到着

 

 

阿弥陀如来がチョコンと座ってるだけのシンプルな山頂。

展望は素晴らしく、北アルプスまで見えました。

 

バリエーションルートである阿弥陀南陵をのぞいて見ましたが、完全にクライミングスポットとなっており、ロープワークなしでは降りる事も登る事も出来ない絶壁でした。

ここで3月に5人死んでるというのも頷けるルートでした。ましてや厳冬期はどんな事になっているやら…

登山は奥が深くて困ります。

 

 

帰りの雪渓下降は滑落して死ぬと思い、中岳越えて赤岳直下まで巻いて文三郎尾根を下りました。

 

 

 

 

著名な登山家がヒマラヤで若くして亡くなったとの事。

ショートからロングに挑戦するトライアスロンに似た、前回よりももっとヤバイ山、更にヤバいルートをヤバい季節に行く、無酸素で、ソロで、ロープ無しのフリーで、ということの意味することが何なのか言葉では説明出来ず、そこに意味なんて無いんです。

トライアスロンもサーフィンも登山もその行為自体が社会的意義を持つものではありません。

 

死ぬことに意味を見つけられないのと同様に、生きる事の意味が永遠のテーマであり続けら限り、そこには意味なんてないのかもしれません。

 

でも、これはもしかしたら死ぬかもしれないな、という事を日常生活の直ぐ傍で意識するかしないかで日々の生活の意味合いは変わってくると思うのですよ。

 

このルートを行くのか?引き返すのか?

お前の本当に大切なものは何か?

この期に及んでまで、お前がこだわることは何だ?

 

 

 

登山とは自分のマインドを磨き上げる哲学の道ですね。