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2018年03月31日

フェアトレードって

遠い国の話ではないと思ってます。

先程、群馬の農家さんと話してて、ズッキーニを植えたから、もし必要なら先に確保してちょんまげ、との事。

価格もだいたい市場と同じくらいです。

 

ぼくみたいに農家と直接取引の場合、野菜以外にかかるコストって送料と箱代くらいでしょう。

 

例えば、スーパーに並んでるズッキーニで安い物だと、キロ単価で500円とかですね。

もちろん、それは市場で仕入れたものです。

農家は畑から地元の農協に入れて、農協の手数料入れて、市場に運ばれて市場のコスト入れて、さらにスーパーの利益が乗せられて食卓に乗るわけです。

 

では、そんな慣行栽培農家さんは幾らで農協に売っているのか。

恐らく、キロ100円から150円程でしょう。

10キロで1000円ちょい。

100キロ収穫しても1万円ちょいです。

しかも、農協の規格に合わないもの、要するに箱に入らないものは廃棄です。

 

この仕組みは正しいのでしょうか。

 

私はいつもこんなことを悶々と考えているのですが、どうやったらこういう事をたくさんの人に知ってもらえるかを悩んでます。

オーガニック農家から直接買うと、畑の都合があるので、冬にトマトはないですし、秋にアスパラガスは無いのです。

スーパーには一年中なんでもありますが、農薬を使っていたり、収穫時期をズラすために化石燃料バンバン燃やしたビニールハウス栽培だったりします。

 

前々からお話ししている通り、環境破壊や気候変動最大の理由は農業です。

 

農協は悪だ!

とか、オーガニック万歳!

という極端な話でなく、全ては消費者の選択の問題ではないかと。

 

ウチもそうですが、全てをオーガニックに切り替える事は現状不可能です。

 

人参だけでも、ズッキーニだけでもオーガニックにするだけで、農家さんはやる気出ます。

 

オーガニックでやった方が効率良いと思えば慣行農家さんは、少しの畑をオーガニックに切り替えるでしょう。

 

まずは料理人や消費者が、そんな現状を知ることが第一歩ではないかと思う今日この頃。

 

フェアトレードは国内の問題でもあるのです。