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2017年01月03日

2017

色々と考えてます。
 
 
 
新しい事をやるとかそういう話ではなく、今目の前にある事を整理整頓して新年の仕事に取り組もうかな、と。
 
 
 
池尻の裏の裏のアパートの一階15坪で始めて今年で10年目。
 
 
綺麗事で会社がやれるほど甘い世の中では無いのは痛い程わかってきましたが、綺麗事を突き通さなければ、私達の存在意義なんて何処にあるの?
 
 
みたいな葛藤と矛盾です。
 
 
無添加でやる事で賞味期限が短く、製造や販売のメンバーには余計な負荷をかけてきました。
 
 
添加物入ってて持つはずのない期間食べ物が食べられて廃棄が減るなら、それも一つの選択肢なのだと言うロジックもわかります。
 
無添加で賞味期限が短くて廃棄が多くなることは矛盾ではないのか?
 
 
オーガニック素材を使う事で最終的な価格が高くなるのは仕方のない事なのか?
 
 
 
 
総菜屋さんやるときに、なんで世の中には昔ながらの作り方した無添加惣菜がないんだろう、だったらレストランでやってるテリーヌをそのままやってみようぜ、てな感じて始めてしまった為に色々と苦しい思いもしてきました。
 
 
ああ、だからみんなやらないんだね、って。
 
駅ナカや百貨店の総菜屋さんで完全無添加でやってるトコってうち以外にあるのかな。
 
 
ハムソーセージまでやっているところは日本全国探しても多分ないです。
 
 
 
賞味期限が短い為に大手さんは卸は取り合って貰えず、結局自分達で売るしか方法がなくなって直営店まで出してしまいました。
 
 
 
 
 
 
そんなこんなではや10年。
 
 
ただ前しか見てなかった10年でした。
 
 
ここまで来たら突き抜けるしかないね。
 
 
 
 
 
フランス料理を広めたいとか、星が欲しいとかそういうのではなく、自分達を表現する手段がたまたまフランス料理だっただけです。
 
フランス料理は本当に懐が深くて、素材を使いきり、ありとあらゆるものに変化させて美味しく食べてもらえるテクニックは世界一だと思います。
 
その点、フランス料理をやってて本当に良かったし、もっとフランス料理の本質が世の中に広まれば良いとは思ってます。
 
色々なお店や商品がある中で慣行栽培の素材とオーガニックの素材、無添加とそうではない物が混在していて、最終的にはお客様が選べるというのが今という時代において健康的なことなのだと思います。
 
オーガニックな野菜や惣菜の需要が増えれば生産者や商品は増えて価格も下がるでしょうし、そうでなければあっという間に淘汰されるのでしょう。
 
 
 
 
また余計な話を書きました。
 
 
今年は節目です。
 
 
自分達は何者で何をしていくのか、その辺をハッキリさせて次の10年に向かいたいと思っています。
 
 

コイツは

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寝正月